東京ゲームショウ2025出展 特集企画 【シリーズその② 企画・ディレクター・デザイナに聞く。企画・ディレクター・デザイナにとってゲームショウとは?】

東京ゲームショウ2025出展に向けて、開発関係者の出展への思いや見どころをシリーズ記事としてお届けしてまいります。
第2回は、企画・ディレクター・デザイナに『企画・ディレクター・デザイナにとってゲームショウとは?』をテーマにインタビューしました。
今回の企画・ディレクター・デザイナーは代表の山嵜が務めましたので、企画・ディレクター・デザイナーの立場からインタビューを行いました。

Q:今回のゲーム企画について教えてください。
山嵜:原作は同級生の大藤崇君が幻冬舎から出版している『ザ・ラスト・リゾート』です。ネイティブアメリカンと欧州・ロシアの人々がアメリカ建国にどう関わったかを半分フィクション、半分ノンフィクションで描いた本で、ゲーム化に最適だと思いました。ゲーム化にあたっては、舞台を千年後の地球に移し、SF要素を加えています。企画作業ではAIが欠かせませんでした。ストーリー作り、ネイティブアメリカンの生活や文化の調査、地形や植物の再現など、多くの部分をAIの力で支えました。

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Q:ディレクションで特に意識した点は?
山嵜:チームに方向性や目的を理解してもらい、進捗と品質を管理するのはいつも通りですが、今回はAIと共に進めるためにワークフローを確立することが大きなテーマでした。急速に登場する生成AIをどう評価し、どう活用するか。人とAIの役割分担、自動化の程度を見極めながら、効率的な体制を作りました。また、開発はフルリモートだったため、コミュニケーションツールの活用にも苦労しました。

企画・ディレクター・デザイナーのイメージ画


Q:デザイン面での挑戦は?
山嵜:グラフィックではキャラクターデザインに最も力を入れました。千年後のネイティブアメリカンの末裔や宇宙からの侵略者をどう表現するか。味方と敵を瞬時に判別できるデザインルールをどう作るか。3Dモデルやモーション、動画制作にもAIを活用しました。VRデバイスの性能制約の中で質・量・フレームレートのバランスを取るのは大変でした。サウンドでは特にAIの力を借り、ネイティブアメリカンの音楽をSF風にアレンジしました。

バイク 4足ロボット 民間機

CAP:ゲーム中に登場するマシン


Q:総括をお願いします。
山嵜:これまで私はディレクション専門でしたが、今回はAIの力を借りることで企画からグラフィック、アート、サウンドまで幅広く担当できました。コスト削減効果は非常に大きく、開発の新しい可能性を実感しています。

企画・ディレクター・デザイナー

いかがでしたでしょうか!

次回、シリーズその③をどうぞお楽しみに!